大岡越前 音楽 山下毅雄2019年10月06日 18:28

 昔見たテレビの時代劇、加藤剛が演じる「大岡越前」のテーマ曲が好きで今も耳に残っている。最近、そのCDが発売されていた(発売は2002年)ことを知って貴重な中古品を手に入れた。久しぶりに聴くタイトルバックのメインテーマ、2分弱の短い曲だが、やはり今聴いても素晴らしい。
 メインテーマのメロディーがアレンジされた挿入曲は、「えっ、これが時代劇?」と思うような体が踊りだしたくなりそうなラテン風の曲調があったり、ジャズ風であったり、パーカッションだけをバックにヴァイオリンのソロがしっとりと歌い上げたり、チターの演奏があったり、使用されている楽器も小編成で、それぞれの楽器の音色の美しさが最大限に表現されている。また、澄んだ女性のスキャットの歌声も、ドラマ同様温かく耳に心地よい。約30年にわたって大岡越前を演じた名優加藤剛氏も今や鬼籍に入られた。音楽と共に懐かしい映像が思い出される。
 30年も続いたドラマなのでその間にはレギュラー陣も入れ替わったりしているが、このドラマの変わらない魅力は、見終わった後に温かな気持ちになる人情味あるストーリーとまさに大岡忠相その人!と思わせる加藤剛氏の名演技、人の心の琴線に触れる山下氏の音楽にあると私は思っている。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック